2019年3月18日の特選銘柄

DZHフィナンシャルリサーチ社提供の今週のeワラント特選銘柄です。
提供:DZHフィナンシャルリサーチ

<今週の東京株式市場見通し>

今週(3/18~3/22)の日経平均株価の予想レンジは21,200円-21,800円。

東京株式市場は4日立会いとなり、基本的にはもみ合い相場に近い動きが予想される。

FOMC(~3/20)終了後、パウエルFRB議長の会見は日本時間で祝日(3/21)の早朝となる。

会見内容に反応する米国株の動向を材料に売買ができないため、外部環境に大きな変化がなければ週初から様子見姿勢が強まりやすい。

市場参加者が減少する場合でも米国株が堅調ならば日経平均も上値を試す場面もあるだろうが、取引時間が重なる上海株に高値波乱が生じれば日本株の上値は抑えられそう。

一方、FOMCを通じてダウ平均やナスダックが一段高を試す場合、祝日明けとなる3/22は3月本決算銘柄への権利・配当取り目的の駆け込み的な買いも交え、日本株は騰勢を強める展開が予想される。

3月第1週(3/4-3/8)の投資主体別売買動向では、海外投資家が現物株を大きく売り越し、先物との合算ベースで4週ぶりの大幅売り越しとなった。昨年12月第2週(6,098億円の売り越し)以来の大きさである。

今年はこれまで週間ベースでは売り買いまちまち。3月後半は売り越し気味のスタンスが予想されるが、一方で来週は国内の機関投資家からの期末特有の益出し売りが一巡する可能性が高く、最終週に向けて需給は改善する方向だ。

例年4月からは買い越し基調に転じる、あるいは買い越し額が膨らむ傾向がある。昨年は1月第2週~3月第4週まで12週連続で売り越したあと、4月第1週から買い越しに転じた。

また、昨年までの16年間における月次別累積売買動向(図表1)をみると、4月はダントツで買い越し額が増加する傾向が強い。

今年の4月は昨年10月高値に対する信用買いの期日が到来(6カ月後)することもあり、需給改善に寄与する見込み。

国内の経済指標では2月貿易統計(3/18)に注目。海外の経済指標やイベントではFOMC(~3/20)(3/19)、パウエルFRB議長会見(3/20)、EU首脳会議(~3/22)、米3月フィラデルフィア連銀景気指数、米2月景気先行指数(3/21)、米2月中古住宅販売(3/22)などが材料となるだろう。

(提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 東野幸利)

<今週の注目銘柄>

ZOZO(3092) コール 8回
権利行使価格2,600円(原資産:2,118円) デルタ:0.4

2018年後半のワーストパフォーマンス銘柄として、真っ先に挙げられるのが同社であろう。ことの始まりはPB(プライベートブランド)の「ゾゾスーツ」をめぐる混乱であるが、その後の前澤友作社長をめぐる「さまざまな材料」が株価下落に拍車をかけた。

週刊誌やWEBメディアでおもしろおかしく書かれるほど株価は値を下げた。本業も、ゾゾタウンから出店企業の流出が相次ぎ、同社の成長をずっと支えてきた1社であるユナイテッドアローズでさえ、ついにゾゾを離れて自社ECに切り替えることとなった。

皮肉にも、前澤社長がツイッターで

「本業に集中します。チャレンジは続きます。必ず結果を出します。しばらくツイッターはお休みさせてください」

とつぶやいたところが「陰の極」となった。

投げ売り、見切り売りが相次いで、2018年7月18日高値4,875円から、半年後の2019年2月8日に1,621円まで、株価は3分の1となってしまったが、1月から2月にかけては商いが一気に膨らんでおり、売り物は出つくしたとみられる。

前澤氏のアカウントをフォローし、当該ツイートをリツイートするだけで、100名に100万円が当選するという「総額1億円のお年玉」イベント(前澤氏の個人企画)をやりながら、会社の業績計画は下方修正、しかも減配という点には依然として釈然としないが、いずれにせよ、投資家の目線は新年度に移っているようである。

前澤社長がツイッターでつぶやかなくなって1カ月が経過したが、このまま「売り材料」が出なければ、株価は前述の最高値から最安値までの下落の3分の1戻し、すなわち2,800円程度までは値を戻すと予想。チャート的にも、日足ではまもなく一目均衡表の雲を上抜けそうであり、もう一段の株価上昇を見込んでいる。

KDDI(9433) プット 153回
権利行使価格2,400円(原資産:2,558.5円) デルタ:-0.4

株価の弱さが顕著になってきた感がある。本来ならば3月期決算企業であり、期末に向けて権利取りに向けた買いで株価が押し上げられておかしくはない頃合いであるが、2月下旬より下押し圧力が強まっているようだ。

携帯キャリア各社をめぐる事業環境が芳しくはないのは言うまでもないが、年末年始から2,700円前後で推移していた株価は200円近い下げを見せている。日足チャートを見ると、一目均衡表の雲を下抜け、弱気相場入りである。

この雲の下限は目先2,580~2,600円で横ばいとなっており、これが当面のレジスタンスとして機能しそうである。

3月期末に向けた権利取りの買いで再び雲の中に潜り込む可能性はないとは言い切れないが、一時的なものにとどまり、権利落ちの株価下落はむしろ大きくなりそうである。

ここに来て、カバレッジの入る証券各社の投資判断引き下げが相次いでいる。

2月以降、モルガン・スタンレーMUFG証券の弱気判断への格下げに始まり、野村など複数社で観測されている。

株主還元が同業他社に比べて劣後しているとの指摘のほか、多くは2019年の業績推移や事業進ちょくをいったん立ち止まって、見極めたいというものである。

このスタンスは機関投資家の多くが同様と見られ、株価の弱さは新年度に入ると、いっそう強まるとみる。

目先の下値メドは2018年12月につけた2,432円となりそうだが、ここではサポートしきれないと予想。2018年11月1日に付けた年初来安値2,331円から、さらなる下方リスクもみておきたい。

英ポンド ポンド安(プット)型 378回
権利行使価格140円(原資産:147.82円) デルタ:-0.4

「暴れ馬」とか「殺人通貨」とも揶揄され、ボラティリティ(変動幅)の大きさゆえに、短期投資家には好まれるものの、中長期スパンでは投資しづらい英ポンドであるが、英国のEU離脱問題が依然不透明な中においても堅調地合いを保っている。

その時々のニュースの見出しに一喜一憂し、上下に振れる場面はあっても、年初からみれば上昇トレンドにあると見る。

この点に関しては、「EU離脱問題の最悪シナリオは織り込まれた」や「新たなショート(売り持ち)筋が踏み上げにあっている」など、さまざまな解説が聞かれるが、「なんだかんだ言っても、良い方向に向かうだろう」と、市場に楽観的な見方があるためという説明が最もシックリくる。

すなわち、英ポンド下落のエネルギーはたまっているということになり、実際に「悪いほうのシナリオ」となれば、素直に、英ポンドは急落する公算大とみる。

チャート的にも、昨夏以降は149円レベルでアタマを抑えられており、ここに強いレジスタンスがあると見て取れる。月足の一目均衡表では、この149円レベルはまさに厚めの雲の下限であり、年末に向けて切り下がっていくと観測される。

以上から、上値余地は限られ、ここまで底堅さを保った分、下落に転じた場合の圧力は強いと予想する。

どうやら、EU離脱問題の議会採決については、本決定が先送りされるようだが、それは問題の解決ではない。

ネガティブな要素はこの先もくすぶり続ける。英ポンド円については、年初の「フラッシュ・クラッシュ」でつけた安値130.37円までの下落リスクはあり得ると、目線は下向きにしておきたい。

(提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 小林由二)

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