2019年6月17日の特選銘柄

DZHフィナンシャルリサーチ社提供の今週のeワラント特選銘柄です。
提供:DZHフィナンシャルリサーチ

<今週の東京株式市場見通し>

今週(6/17~6/21)の日経平均株価の予想レンジは21,000円-21,400円。東京株式市場はもみ合い基調が続きそうだ。日経平均株価は5月後半のもみ合い水準に差し掛かり、戻り売りをこなす日柄調整に入っている。FOMC(6/18-6/19)や日銀金融政策決定会合(6/19-6/20)を前に週前半は様子見姿勢が続きやすく、先週同様、債券・為替を含め不安定な状況にある中、全体的にリスクオンに急変することは想定しがたい。FOMCでは声明文や政策金利の見通し、パウエルFRB議長会見(6/19)などが注目される。利下げの可能性を示唆する可能性が高いが、FRBの利下げニュアンスが低下したと受け止められれば、多少のドル高・円安要因にはなりそうだが米国株の売り材料になる。

一方、今週からは3月期決算企業の配当金の支払いが本格化する。再投資を通じた資金流入に加え、心理的な下支え要因になる。3月調査の日銀短観で示された大企業・製造業の2019年度の想定為替レートは108.87円。直近のドル円相場では上値抵抗になっている水準でもあり、ドル高方向に突破できれば先物主導で上げ幅を広げる場面もありそうだ。

週前半は材料性の強い銘柄や、マザーズ銘柄などへの物色が強くなる公算が大きい。東証1部全体を示すTOPIX(東証株価指数)はすでに2月安値を下回っているのに対して、マザーズ指数は下回らずに1月高値からのボックス相場を維持している。そういった点では、マザーズ銘柄が相対的に上値への出直りが早いとみられる。

先週はトランプ米大統領が「ノルド・ストリーム2(ロシアからバルト海経由で天然ガスを直接ドイツに送るパイプライン)計画阻止のための制裁を検討している」と述べ、ドイツに対しエネルギーでロシアに依存しないよう警告すると、米独関係悪化への警戒感からユーロ売り・ドル買いが強まる場面があった。米中貿易戦争に限らず、米大統領の言動には引き続き注意が必要だ。香港のデモが拡大していることで、香港や中国の株式市場の動向にも注意が必要となる。

国内の経済指標では、5月貿易収支(6/19)に注目。一方、米国では、6月NY連銀景気指数(6/17)、6月フィラデルフィア連銀景気指数、5月景気先行指数(6/20)、5月中古住宅販売(6/21)などが注目される。 

(提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 東野幸利)

<今週の注目銘柄>

グレイステクノロジー(6541) コール 2回
権利行使価格2,750円(原資産:2,909円) デルタ:0.6

今期業績は堅調な見通しだ。同社は5月、20.3期通期の営業利益予想を7.5億円(前期比30.3%増)とすると発表した。マニュアル制作および「e-manual」の導入促進とあわせ、「GRACE VISION」を精力的に販売する。また、社内リソースの不足に関しては業務提携や販売代理店契約、M&Aなどを積極的に模索して業容拡大を図るとしている。加えて、前期の営業利益も5.8億円(前の期比37.7%増)と、大きく伸びての着地だった。記念配当を加算するなどして、積極的な還元姿勢も見せた。

市場では、AIを活用した「e-manual」の普及、「GRACE VISION」のポテンシャルなどを評価する流れが強い。加えて「e-manual」が伸びれば利益率は改善が進む見通しで、中期的な成長の軸として成長ストーリーに鮮明さを与えている。

そーせいグループ(4565) コール 77回
権利行使価格2,150円(原資産:2,102円) デルタ:0.6

相場全体が反発する動きを見せる中でもリスク回避の姿勢は見てとれ、そういった点を踏まえればマザーズの銘柄にも資金は向かいやすい状況といえる。直近では、アライアンス先であるノバルティスが新規喘息治療配合吸入剤として開発中のQVM149について、医薬品販売承認を欧州医薬品庁に申請したというポジティブな材料が出ている。これは当初2019年4Qに予定されていたもので、これによりそーせいはノバルティスより250万米ドルのマイルストンを受領する。

また、同じくアライアンス先であるファイザーがGタンパク質共役受容体に作用する新薬創出研究提携により、新たに臨床開発候補物質を選定できたというのも買いにつながっている。そーせいはこちらの材料でも新たに300万米ドルのマイルストンを受領することになり、収益拡大期待が高まりやすい状況となっている。相場状況、そして業績に関してポジティブな材料が重なっていることを踏まえ、今後も資金が流入するとみる。

日経平均(101) コール 1,275回
権利行使価格21,000円(原資産:21,116.89円) デルタ:0.5

これまで長らく米中貿易摩擦といった海外リスク要因に振り回されてきたが、ここへ来て米国での利下げ観測の高まりというポジティブな材料が出てきた。ネガティブな材料の方に関しては、確かに明るい兆しは見えていないものの、米国は貿易交渉においてあくまで歩み寄りの姿勢を崩さないなど希望は残る状況となっており、5月以降の下落でひとまずはリスク分のディスカウントは織り込まれたように思える。

米国とメキシコの間における制裁関税問題についても、トランプ大統領がメキシコへの関税発動計画を停止するなどし、市場では悲観的なムードが後退しつつある。国内では、3月分の景気動向指数の基調判断について政府がこれまでの「下方への局面変化」から「悪化」に引き下げるなどしてネガティブな見方が強いものの、これまで利上げを続けてきた米国が利下げに転じるとの観測が投資家心理に与える影響はかなり大きいとみて、今後は上昇が続くと考える。

(提供:DZHフィナンシャルリサーチ)

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