2022年4月4日の特選銘柄

フィスコ社提供の今週のeワラント特選銘柄です。
提供:フィスコ社

<今週の東京株式市場見通し>

今週(4/4~4/8)の東京株式市場は神経質な展開か。日経平均株価の週間予想レンジは27,000円~28,000円。週明け4日から新市場区分がスタートする。一方、相場のリバウンド基調が先週の間に一服し、頭打ち感が強まるなか、週半ばには連邦公開市場委員会(FOMC)議事録の公表を控え、内容を見極めたいとの思惑が強まりそうだ。今月下旬からの企業の本決算シーズンを前に模様眺めムードも漂いやすく、積極的な買いは入りづらいだろう。

先週の日経平均は終値で一度も200日移動平均線を上回ることなく、同線に頭を抑えられ続けた結果、週末にかけて下放れ、3月9日を底値とした急速リバウンドの一服感が鮮明となった。値幅的にもバリュエーション面でも大きく水準訂正が果たされた結果、ここからの一段の上昇には新規の材料が必要だ。今月半ばからは3月期企業の本決算シーズンが始まる。ウクライナ情勢を巡る不透明感、半導体不足、インフレ懸念などがくすぶるなか、市場予想比で弱い見通しが公表されるガイダンスリスクが懸念される。そうしたなか、週末には製造業決算の先駆けとなる安川電機(6506)の本決算が一足先に発表される。内容を見極めたいとの思惑から模様眺めムードが広がりそうだ。

そのほか、今週は6日にFOMC議事録(3月開催分)が公表予定で非常に注目だ。3月FOMCでは早ければ次回5月会合での量的引き締め(QT)の開始や、来年末までに景気を冷やしも過熱もしない中立金利を超える水準にまで政策金利を引き上げることなど、総じてタカ派的な見通しが示された。その後、連邦準備制度理事会(FRB)高官らからは、複数会合での0.5ptの大幅利上げも辞さない姿勢が相次いで示された。市場では5、6月会合での0.5ptの利上げの織り込みも進んでいるため、議事録が大きな波乱に繋がるとは考えにくいが、QTに関するヒントを得ようと、様子見ムードが広がりやすいだろう。

個別では、ウクライナでのロシア軍の攻撃に止む兆しが見られず、混迷長期化が想定されるなか、エネルギー・非鉄金属市況の需給逼迫の恩恵が大きい商社株の押し目買いに妙味がありそうだ。ハイテク・グロース(成長)株はスタグフレーション(物価高と景気後退の併存)懸念が強まるなか、米長期金利の上昇が一服していることは下支え要因となるも、FOMC議事録公表を控えて上値の重い展開が続こう。一方、先週末にかけて相対的に強い動きが見られたマザーズ指数は底打ち感が鮮明になってきている。決算シーズン前に大型主力株が手掛けにくいなか、新興市場の中小型株に物色が向かいやすい地合いとなりそうだ。 今週は4日に東証新市場区分スタート、米2月製造業受注、5日に2月毎月勤労統計、2月家計調査、米2月貿易収支、米3月ISM非製造業景気指数、6日にFOMC議事録、7日に3月都心オフィス空室率、2月景気動向指数、8日にオプションSQ、3月景気ウォッチャー調査などが予定されている。

<今週の注目銘柄>

東日本旅客鉄道(9020) プット 152回
権利行使価格7,200円(原資産:7,082円)デルタ:-0.50

全体相場のリバウンド基調に加えて、「まん延防止等重点措置」の解除などを追い風に同社株も戻りを試してきたが、下向きの200日移動平均線を明確に上抜けられずに同線を下放れる展開となっている。新型コロナウイルスを巡っては、オミクロン株の派生型「BA・2」の感染拡大が世界的に拡大しはじめている。日本でも新たな感染拡大の波が懸念されており、経済活動再開銘柄の物色は一巡し、再び上値の重い展開となりそうだ。

アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD) プット 87回
権利行使価格110米ドル(原資産:109.34米ドル)デルタ:-0.43

先週、米半導体大手マイクロン・テクノロジーが発表した第2四半期決算は市場予想を上回る好調な内容となり、直後の時間外取引で株価は上昇したものの、その晩からの立会では軟調が続いた。好決算が素直に評価されないあたり、地合いは大きくは改善してないと見受けられる。そうしたなか、AMDの株価は投資判断の引き下げを受けて3月最終日に大きく下落した。リバウンド基調が一服するなかでの大幅下落とあって、需給悪化が懸念され、上値の重い展開が続きそうだ。

第一生命ホールディングス(8750) プット130回
権利行使価格2,550円(原資産:2,554.0円)デルタ:-0.47

スタグフレーション懸念から、市場は早くもFRBが来年半ばからは計画に反して利下げに踏み切らざるを得ないとみている。そうした思惑から、景気動向を映しやすい長期の10年債利回りが、政策金利の影響を受けやすい短期の2年債利回りを下回る、いわゆる「逆イールド」が米国では一時発生した。利ザヤ縮小による業績への影響などが懸念され、金融株は上値の重い展開を強いられそうだ。


(提供:株式会社フィスコ)

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