ソースネクストなど2018年12月追加銘柄の紹介

 12月3日(月)より新たに486銘柄のeワラントが追加されます。今回新たに追加される対象原資産はビリングシステム(3623)、ソースネクスト(4344)、リソー教育(4714)、インテリジェント ウェイブ(4847)、グレイステクノロジー(6541)、ドンキホーテホールディングス(7532)です。本稿では新たに追加されたこれらの対象原資産を紹介すると共に、直近の市場動向を踏まえた投資戦略についても解説します。

新規追加対象原資産の紹介

 各対象原資産の概要と直近半年ほどの株価チャートは以下のとおりです。チャート中における朱色の線はコール型eワラントの権利行使価格、コール(数値)回とあるのは各eワラントの回号を指します。回号とはeワラントの識別番号のことで、回号によって満期日や権利行使価格が異なります。

ビリングシステム(3623)
 企業の財務活動における回収、支払などの決済業務の効率化を支援するサービスをインターネットを通して提供しています。オンライン証券ではなじみのあるクイック入金サービスを提供しているのも同社です。スマホマルチ決済サービス「PayB」は昨年7月より開始して、すでに銀行や電力会社などで導入が進んでいます。
ソースネクスト(4344)
 ハガキ作成ソフト「筆王」、「筆まめ」、「宛名職人」とウィルスセキュリティソフトに加えて、通訳機「ポケトーク」を展開しています。「ポケトーク」は2017年10月に初代モデルが発表されて以降、大々的な広告展開などもあり、売上の増加傾向が続いています。同社の売上のおよそ半分は「ポケトーク」によるものと思われます。
リソー教育(4714)
 個別指導の進学学習塾「TOMAS(トーマス)」や100%プロ社会人家庭教師が指導する「名門会」の運営が事業の中核です。傘下にある名門小学校・幼稚園受験塾「伸芽会」事業は、家庭教師事業を超えるまでの成長分野となっています。
インテリジェント ウェイブ(4847)
 クレジットカード会社、銀行などにカード決済に必要なネットワーク接続機能や認証機能等をそろえたソフトウェア「NET+1(ネットプラスワン)」を展開しています。同社によるとカードネットワーク接続を行う製品として、国内大手クレジットカード会社でトップシェアにあります。
グレイステクノロジー(6541)
 生産用機械業界を主な顧客としてマニュアルの制作受託、マニュアルを管理する基幹システムの導入や運営で業績を伸ばしています。働き方改革による業務効率化のニーズの高まりが同社の事業を後押ししていると言っても良いでしょう。ウェアラブル端末と人工知能(AI)を活用した誘導型マニュアルにも取り組んでいます。
ドンキホーテホールディングス(7532
 ディスカウントストア「ドン・キホーテ」を運営しています。機動的で柔軟的な店舗運営により今年の夏の天災の影響を最小限にとどめ、総合スーパーのユニーの収益が乗り大幅な増収増益となっています。

年末の日本株相場は上昇か?

 eワラントには相場上昇で値上がりが期待できるコール型と相場下落で値上がりが期待できるプット型があります。相場に強気な見方が増えるとコール型の取引が活発になり、相場に弱気な見方が増えるとプット型の取引が活発になる傾向があります。「プット・コールレシオ」はコール型とプット型の売買代金に注目した指標で、プット型の取引が増えると「プット・コールレシオ」は上昇し、コール型の取引が増えると「プット・コールレシオ」は低下します。

 「プット・コールレシオ」が高まってくれば弱気な投資家が増えてきた、逆に低下してくれば強気の投資家が増えてきた、と考えることができます。絶対的なものではありませんが、「プット・コールレシオ」には次の傾向があり、相場の割高・割安を判断する逆張りの指標として利用できるかもしれません。
 割高の判断:相場の高値圏ではプット・コールレシオは低くなる傾向
 割安の判断:相場の底では、プット・コールレシオは急上昇し、鋭いピークを形成する傾向

 11月27日のeワラント取引終了時のプットコールレシオは0.57であり、11月21日に0.77というピークをつけてから低下傾向にあります。プット・コールレシオのピークが高いほどその後の上昇傾向は強くなっていることからすると、年末に向けて短期的な相場の底入れを示唆している可能性があります。以上を前提とするなら、新規追加銘柄として紹介した個別株や日経平均株価やTOPIXを対象原資産とするコール買いも一案かもしれません。

(eワラント証券 投資情報室長 小野田 慎)

* 本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。