2016年をランキングで振り返る-上昇トップはあの銘柄!

2016年の上昇トップは317.50倍

今年も残すところあと数日となりましたが、今年の相場をeワラントの上昇ランキングで振り返ってみましょう。表は今年の1月から12月22日までのeワラント上昇率上位20銘柄です。このランキングは実際に取引が可能であった、過去の販売価格、買取価格に基づく試算です。

ランキング1位となったのは任天堂株を対象とするコール型eワラントでした。今年の夏に欧米にて先行リリースされたスマートフォン(スマホ)ゲーム『Pokémon GO(ポケモンGO)』が海外で爆発的な人気となり、ゲームを手掛ける株式会社ポケモンを持ち分法適用会社とする任天堂の株式が急騰しました。任天堂株の急騰により任天堂コール第225回という銘柄は6月28日から7月19日の上昇が317.5倍となり、2011年のeワラント証券の営業開始以来、歴代1位となる上昇を記録しました。

今年は年初から海外投資家が日本株の売却を進め、日本株が大きく下落しました。さらに1月29日に日銀が「マイナス金利付き量的・質的金融緩和」を導入し、これを嫌気して1月から2月にかけて金融株の下落が目立ちました。ランキング8位の三菱UFJフィナンシャル・グループプット第188回と19位の野村ホールディングスプット第180回という銘柄は1月から2月に価格が上昇したプット型eワラントです。一般的にプット型eワラントは対象となっている資産が下落するほど上昇します。

そして、2016年の最大のイベントとなった米国大統領選挙は、大方の予想に反してトランプ氏が勝利し、大規模な公共投資と減税の期待が先行して、11月の大統領選挙以降年末にかけてドル高と株高が一気に進行しました。ランキングにおいては11月9日を起点とする銘柄が該当しますが、今年の序盤に低迷していた金融株が規制緩和期待などから特に買われました。金融株を対象とするコール型eワラントが大きく上昇しましたが、主要通貨に対して外貨高・円安が進んだこともあり、為替相場を対象とするコール型eワラントもランクインしています。

eワラントとは?

eワラントは数千円程度の小額から、国内外の株式や株価指数、為替相場、コモディティに投資ができる商品です。対象となっている株式などに比べて値動きが大きいのが特徴です。値動きが大きいため投資元本の全てを失うリスクはありますが、ランキングのような大きな上昇を期待できます。対象となっている相場の上昇によって上昇が期待できるコール型と相場の下落によって上昇が期待できるプット型があります(ただし、極端なアウト・オブ・ザ・マネーの状態にある銘柄を除きます)。

任天堂の現物株式を買い付けるには22日時点では240万円ほどの資金が必要となり、このように大きな資金が必要とされる株は値がさ株とよばれます。値がさ株が相場の中心にあるとき、資金量の制約によって相場に参加できず、見ているだけという投資家も多いかもしれません。そこでeワラントを値がさ株投資の代替手段として利用していただくことで、上昇相場にコールで乗るということだけでなく、下落相場においてもプットを利用して相場に参加することができるようになります。

なお、eワラントの売買単位は1,000単位です。また、一般にeワラントの取引は株式などの対象原資産そのものを売買するよりもハイリスク・ハイリターンとなります。特に価格の低いeワラントへの投資は投資元本のすべてを失う可能性が高くなります。ランクインした銘柄は各銘柄の満期日において投資元本が0円となるリスクが高い状態にありましたが、対象とする株式などの原資産が急騰または急落したことにより、大きな上昇となった例であり、常にこのような上昇が発生するものではありません。eワラント投資においては、対象とする株式などの原資産が、コール型の場合は満期日直前に権利行使価格を超えること、プット型の場合は満期日直前に権利行使価格を下回ってくることが、大幅な上昇を期待できる条件となります。

リアルタイムランキングを活用して投資に活かす

eワラントホームページには騰落率ランキングだけでなく、売れ筋/買取りランキングなど投資家動向を把握できる情報もあり、無料で閲覧できます。例えば、自分が相場に対して弱気である場合に、他の投資家の多くがコール型を買付けている場合は「どうして強気に見ている人が多いのか」と考えるきっかけにもなりますし、例えばあまり見慣れない海外の原資産の取引が活況であれば海外で見落としている材料があるのかもしれません。

売れ筋/買取りランキングhttps://www.ewarrant.co.jp/ranking/

eワラント投資家に買われている銘柄のランキング(売れ筋ランキング)や換金売りされている銘柄のランキング(買取りランキング)です。取引時間中はリアルタイムで更新されています。

売れ筋ランキングを見るポイントとして、例えばコール型が売れ筋ランキングに入っていれば強気で見ている投資家が多いということですが、相場が上げている状況であれば順張りになりますし、下げている状況であれば逆張りのリバウンド狙いなのかもしれません。また、満期日までの期間にも注目です。満期日までの期間が短い銘柄であれば短期の相場観ですし、長ければ中長期の相場観かもしれません。

個別株を対象とする銘柄が上位に出ている場合は何かしら材料が出ていないかニュース検索をしてみましょう。買取りランキングを見る際にはどうしてこの銘柄が売られているのか考えてみましょう。投げの売りなのか、利益確定の売りなのかなどがポイントになります。

eワラントデイリーウォッチhttps://www.ewarrant.co.jp/posts/dailywatch

前営業日の売買ネット(eワラント投資家の主な手口情報)や時間帯別の原資産相場動向とeワラント取引動向を確認できます。デイリーウォッチは東京時間前場、東京時間後場、ロンドン時間、米国株式市場の寄付前後の時間帯別になっていますので、日経平均先物や為替相場の値動きを振り返りつつ、他の投資家がどのような投資行動をとったのか観察してみましょう。なぜ他の投資家がこの銘柄を取引したのか考えてみることで投資に役立つヒントが得られるかもしれません。

(eワラント証券 投資情報室長 小野田 慎)
※本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。

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