株式市場が上昇傾向に転じつつあります。日経平均株価は6月7日に終値で21,000円を回復しましたが、一足早く米国ではダウ平均株価やS&P500指数が高値更新を伺う動きとなっています。株式市場全体の動きをとらえる株価指数を対象とする商品に投資するもの一手ですが、注目されているテーマ株に投資することで株式市場全体を上回る投資成果を期待することもできるでしょう。
本稿では注目度が高いと考えられるテーマとして「5G」、「株主還元」、「人工知能・ビッグデータ」関連に少額から、しかもレバレッジ投資ができるeワラントを紹介します。
日米株式市場の状況
図1は直近1年間の日米株価指数の動きについて比較したものです。日経平均株価は昨年10月の高値にはまだ遠い水準にありますが、NYダウ平均は高値更新の可能性も出てきました。仮にNYダウ平均が高値を更新してくれば、リスクオンへの転換から水準として出遅れている日本株が選好されるかもしれません。

テーマ株投資が有効?
仮に日本株が選好されれば、株価指数を対象とする商品に投資するのも一手ですが、一般的な株価指数は多業種・多企業に広く分散されているので、株価上昇余地が乏しいと思われる銘柄も含まれていることがあります。もし株式市場で注目されているAというセクターが買われても、不人気のBというセクターが売られると、株価指数としては小動きということもあり得ます。
株式市場で注目されているセクターや今後の成長が期待される産業、関心を集める社会問題など、それぞれのテーマと深い関係性を持つ銘柄を「テーマ株」と呼ぶことがあります。「テーマ株」投資をすることで株価指数を上回る投資収益を期待することができるかもしれません。
eワラント提供元のeワラント証券では、市場で注目を集めそうな「テーマ株」をひとまとめにしたバスケットという銘柄群を選定しており、しかもそのバスケットに少額からレバレッジ投資ができる「テーマ株バスケットプラス5倍トラッカー」という商品を用意しています。
本稿で紹介する「テーマ株バスケットプラス5倍トラッカー」は次の通りです。
- 5G関連株バスケット…次世代の通信方式5Gの実用化で恩恵を受けると考えられる米国株10銘柄で構成
- 株主還元関連株バスケット…ネットキャッシュや割安指標等に注目し、株主還元を重視した経営へ転換する可能性があると考えられる日本株10銘柄で構成
- ジャパン・テクノロジーバスケット…ビッグデータ解析や人工知能などの先端テクノロジーを活用して業績の拡大が期待できる日本株 10 銘柄で構成
テーマ株バスケットプラス5倍トラッカーのパフォーマンス
5G関連株バスケットプラス5倍トラッカー第1回の値動きは図2の通りです。5G関連株バスケットはアナログ・デバイセズ(ADI)、シエナ(CIEN)、シスコシステムズ(CSCO)、コーニング(GLW)、キーサイト・テクノロジー(KEYS)、ノキア(NOK)、パロアルトネットワークス(PANW)、クアルコム(QCOM)、ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)、ザイリンクス(XLNX)で構成されています。

株主還元関連株バスケットプラス5倍トラッカー第1回の値動きは図3の通りです。株主還元関連株バスケットは大成建設(1801)、博報堂DYホールディングス(2433)、信越化学工業(4063)、アステラス製薬(4503)、大正製薬ホールディングス(4581)、ヤフー(4689)、三菱電機(6503)、バンダイナムコホールディングス(7832)、日立ハイテクノロジーズ(8036)、日本航空(9201)で構成されています。

ジャパン・テクノロジーバスケットプラス5倍トラッカー第1回の値動きは図4の通りです。ジャパン・テクノロジーバスケットはブレインパッド(3655)、オプティム(3694)、インテージHD(4326)、電通国際情報サービス(4812)、イー・ガーディアン(6050)、シグマクシス(6088)、フリークアウトHD(6094)、リクルートHD(6098)、ソニー(6758)、ソフトバンクグループ(9984)で構成されています。

(eワラント証券 投資情報室)
※本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。