7月のeワラント値上がりトップは38倍超え!

決算発表を行った企業の株価は大きく動くことがありますが、先月末に決算発表を行ったフェイスブックの株価は時間外取引で前日比約24%も下落し、米国株式市場では大きな話題となりました。そんな中、フェイスブックの株価を対象とするeワラントは1日で38倍越えとなる上昇を記録しています。eワラントは短期間でも数割、数倍となることも珍しくない、大きな値動きが魅力です。本稿ではeワラントは初めてという方でも取り組みやすい銘柄を紹介しています。

2018年7月のeワラント上昇率ランキング

相場に強気ならコール型

eワラントにはランキングに出ているようにフェイスブック以外にも様々な相場を対象にしています。一番種類が多いのは国内の個別株ですが、日経平均株価などの株価指数や、米ドル対円相場などの為替相場、そして原油や金といったコモディティ(商品)相場も対象になっています。ご自身が一番よく見ている相場を対象とするeワラントを選ぶのが良いでしょう。相場に強気の見方をしているのであれば、相場の上昇時に値上がりが期待できるコール型eワラントを選択します。eワラント初心者の方はコール型eワラントから始められる方が多いようです。

相場に投資する手段としてはeワラントの他にもありますが、eワラントのメリットは数千円程度から取引できるので実際の資金で「ちょっと試してみよう」という方にも向いています。また、レバレッジ(てこの効果)があるので、対象となっている相場の変動率に対して数倍から数十倍という値動きを楽しむこともできます。レバレッジがある金融商品には証拠金などの担保を差し入れて取引するものもありますが、eワラント投資は証券投資ですので、最大損失は投資資金までに限定されており、追加で証拠金を差し入れる「追証」の制度がないのもポイントです。

相場に弱気ならプット型

冒頭のランキングのトップはコール型ではなく、プット型のeワラントでした。プット型は相場の下落時に値上がりが期待できるeワラントです。フェイスブックの株は急落したとはいえ、半値にもなっていませんが、プット型eワラントは38倍超という驚異的な値上がりを記録しました。これこそがeワラントのレバレッジ(てこの効果)です。

プット型eワラントは対象となっている相場の下落を期待することになりますが、例えば、保有している株式のプット型があれば、保有株の下落時の掛け捨ての保険のように使うこともできます。数千円程度から取引できるので、〇円までなら保険として払っても良い、という金額の分だけプット型eワラントを買って満期保有するだけで保険を掛けたような状態になります。相場の急落があればプット型eワラントの上昇で保有株の評価減を穴埋めすることを狙います。保有株を対象とするプット型eワラントが無くても、同業他社株や株価指数のプット型eワラントで代替するのでも良いでしょう。

どの銘柄を選べばよいか?

eワラントホームページの銘柄検索ページにはリスク度と言って、eワラント証券が独自に算出しているリスク指標(図1の赤枠)があります。ここで初心者マークか唐辛子1本の銘柄を選択したり、eワラントの取り扱い金融機関でしたらレバレッジ(「実効ギアリング」と表記)で2倍から6倍程度(絶対値)の銘柄が初心者の方向けです。eワラント投資に慣れてきたら徐々にレバレッジの高い銘柄に挑戦してみてもよいでしょう。ただし、プット型eワラントを掛け捨ての保険のように利用する場合はレバレッジの高い銘柄でもかまいません。

【図1 銘柄検索ページのリスク度】

満期保有?途中売却?

コール型eワラントの場合、対象となっている相場が各銘柄の権利行使価格を満期日に超えると満期受取金が発生します(プット型eワラントの場合は権利行使価格を下回る場合)。この満期日ですが、定期預金のようにお金が戻ってくる嬉しい日かというと、そうでもありません。対象となっている相場が権利行使価格を超えなければ(プット型は下回らなければ)受取金は発生せず、投資元本のすべてがなくなります。また、eワラントの取引価格には、満期日まで対象となっている相場が「大きく動いて値上がりするかもしれない」という期待値が含まれています。そのため、一般的に対象となっている相場が動かないと、満期日に近づくにつれてこの期待値が剥げ落ちていくので価格が目減りしてしまいます。満期日は消滅日として認識する方が感覚に合っているでしょう。

したがって、eワラントは満期保有せずに、含み益が生じたところで満期前売却するのが一般的です。eワラントは満期前でも買い取ってもらえるので、保有しているeワラントが数割上昇したら一旦売却して、別の新たな投資対象銘柄を探すのが良いでしょう。

なお、繰り返しにはなりますが、プット型eワラントを掛け捨ての保険のように利用する場合は、投資元本がなくなる前提での購入になりますので、満期保有する前提で購入し、保険を掛ける必要がなくなれば満期前に買い取ってもらいます。

(eワラント証券 投資情報室)

※本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。