eワラント歴代値上がりランキング(過去の最高は317.5倍)

 今年の日本株相場は大発会で大きな下落となったかと思えば、翌営業日には大発会の下落を埋める大幅な上昇となり、値動きの激しい相場となっています。このような荒れ相場こそeワラントを活用するタイミングかもしれません。eワラントは対象となっている相場の何倍もの値動きをするので、1日でも数割、場合によっては何倍にもなることがあります。過去の最高は任天堂の株式を対象とするeワラントで、なんと1カ月弱で317.5倍にもなったことがありました。株式よりもハイリスク・ハイリターンが魅力のeワラントはSBI証券とEVOLUTION JAPAN証券で取引できます。

過去の最高は317.5倍

 下表のランキングはeワラントを提供するeワラント証券が営業を開始した2011年8月8日から2018年12月28日までの上昇率ランキングです。ランキング1位と2位は任天堂(7974)を対象とするコール型のeワラントです。コール型のeワラントは対象とする相場が上昇するほど値上がりを期待できるタイプのeワラントです。2016年の6月から7月にかけて任天堂株は「ポケモンGO」のヒットで急騰し、これによって任天堂株を対象とするeワラントも急騰したのです。なお、昨年の値上がりトップはランキング5位に入ったブイ・テクノロジー(7717)を対象とするコール型eワラントでした。

※過去の販売価格・買取価格に基づく試算です。

初心者は日経平均のeワラントから慣れてみる

 eワラントの中でも取引が多いのは日経平均を対象とするeワラントです。初心者の方でしたら日経平均のeワラントから取引を始めてみましょう。実際にeワラントの取引画面を見てみると銘柄が多いことに気づくと思います。同じ日経平均を対象とするコール型でも満期日や権利行使価格の条件が異なっており、これらの条件から別の銘柄として扱われます(〇回という番号で区別します)。コール型の場合は、各銘柄ごとに決められた満期日に権利行使価格に到達するかを予想するのが基本的な銘柄の選び方です。eワラントの取引価格は3.00円というように小さな金額となっていますが、この取引価格は満期日に権利行使価格に到達する確率が高いほど高くなっています。目安として初心者は取引価格が3.00円以上の銘柄を選ぶとよいでしょう。

どれくらい動くのか?

 SBI証券ではeワラントの値動きの目安として「実効ギアリング」、EVOLUTION JAPAN証券では「レバレッジ」という指標を銘柄ごとに確認できます。見方ですが、例えば現時点の日経平均のコール型eワラントの「実効ギアリング」または「レバレッジ」が5.00(倍)であれば、今この瞬間に日経平均が2%程度上昇したら2%×5.00(倍)で10.00%程度の上昇が期待できる、ということです。ただし、「実効ギアリング」または「レバレッジ」は、後述する時間経過による取引価格の低下や売買スプレッド(販売価格と買取価格の差)などを考慮したものではないため、極めて短い時間内の参考程度として解釈してください。

満期保有?途中売却?

 コール型eワラントの場合、満期日に対象となっている相場が各銘柄の権利行使価格を超えると満期受取金が発生します。この満期日ですが、定期預金のようにお金が戻ってくるうれしい日かというと、そうでもありません。対象となっている相場が権利行使価格を超えなければ受取金は発生しないからです。

 また、eワラントの取引価格は受取金の発生確率が考慮されており、一般的に満期日までの期間が長いほどこの確率は高くなるので、対象となっている相場が動かないと、満期日に近づくにつれてこの確率の低下で価格が目減りしてしまいます。満期日はeワラントの賞味期限が切れてしまう、銘柄の消滅日として認識する方が感覚に合っているでしょう。

 したがって、eワラントは満期保有せずに、含み益が生じたところで満期前売却するのが一般的です。eワラントは満期前でも買い取ってもらえるので、保有しているeワラントが数割上昇したらいったん売却して、別の新たな投資対象銘柄を探すのが良いでしょう。

(eワラント証券 投資情報室)

* 本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。