鉄道株への投資を考えてみては!?グロースVSバリューの今後の展望は?

先週7/28に「鉱業株に注目!中長期目線で買っておくのが得策?」と題して、業種別のパフォーマンスを分析することにより、鉱業株への中長期目線での投資を推奨させていただきました。

本日は、バリュー株/グロース株といった別の視点からコロナ禍の相場を検証してみたいと思います。

まず、ご存じではない方々もいらっしゃるかもしれませんので、バリュー株、グロース株とは何か?をご説明します。


バリュー株/グロース株の定義とは?

バリュー株とは、売上や利益の成長率が相対的に低く、その結果、PERやPBRといった企業価値から株価の割安度を測る投資尺度が、低いまま放置されている株になります。つまり、理由もなく割安に放置されているのではなく、きちんと理由があって割安になっているということは覚えておいてください。

一方、グロース株とは、売上や利益の成長率が相対的に高く、今後企業価値の急成長が見込まれる株になります。こういった銘柄は、将来の価値を織り込みにいきますから、PERやPBRといった尺度は、高い状態になります。つまり、株価の割安度を測る投資尺度では一概に株価の妥当性を分析することは出来ません。

ではそれぞれどのような特徴があるのでしょうか?

一言で言えば、
  • バリュー株は下落相場に強く、上昇相場に弱い。
  • グロース株は下落相場に弱く、上昇相場に強い。

となります。

バリュー株は、元々割安に放置されているわけですから、ちょっと相場が下落基調になった程度では底堅さを発揮します。逆に、グロース株は高い成長率が評価されて元々高く値付けされているわけですから、その成長性に疑念が起きた時は大きく下落することになります。

ここまで理解した上で、さっそくコロナ禍での両者の動きを見てみましょう。


分析結果は?

東証には、PBR(株価純資産倍率)を用いて、TOPIX採用銘柄をバリュー株とグロース株に区分けし、それぞれTOPIXバリュー株価指数、TOPIXグロース株価指数として公表しています。それを用いて、コロナショックが起こった2020年1月から足元の2021年7月末までのパフォーマンスを見てみましょう。

下の図1をご覧ください。同期間のTOPIXのパフォーマンスを差し引くことで、対TOPIXでの相対リターンでプロットしてあります。

如何でしょうか?

あれ?

「前述のバリュー株/グロース株の説明とは結果が違ってない?」

「コロナショックの影響で株価は大きく下落した後に、足元では反発したんだから、本来であれば、反対のグラフになっていないとおかしいのでは?」

と思った方々も多いのではないでしょうか?

その通りなんです。本来であれば下落に強いバリュー株が当初は強いパフォーマンスを発揮し、その後、株価の反発と共に、グロース株が戻ってくる動きになっていないとおかしいのです。

しかし現実は逆となりました。

何故でしょうか?

その理由としては、コロナショックが通常の下落相場ではない異常相場だったためと考えられます。

先週の記事における業種別のパフォーマンス分析のところでも触れましたが、陸運や空運といった本来であれば景気の好不況にさほど関係なく、安定した事業モデルの会社などが、コロナショックの影響で「人が移動しない」という想定外の事態に追い込まれ、大幅な赤字計上となってしまいました。

言うまでもなく、これらの企業はバリュー株に分類されており、それらの企業がバリュー株の足を引っ張った格好になります。

しかしワクチン開発・接種開始の報道をきっかけに、今年の年初あたりで、その動きも反転の兆しを見せ始め、足元では、バリュー株とグロース株のパフォーマンスは縮小傾向にあります。


今後の戦略は?

では、今後どのような戦略が考えられるのか?
戻ってきているとはいえ、まだ出遅れているバリュー株に投資することを推奨したいと思います。
中でも、陸運や空運などのセクターが狙い目でしょう。
未だ猛威を振るっているコロナウィルスですが、時間はかかるにせよ次第に解決に向かっていくことは自明でしょう。そうなれば、元々割安であるにもかかわらず、今回の異常事態で更に売り込まれてしまっているそれらの銘柄は、元の水準に戻っていくことが予想されます。
また、相場全体としても、グロース株が先走って上昇している感は否めず、今後コロナ問題が解決したとしても、「グロース株よりもバリュー株」という市場ムードになる可能性もあり、その観点からも今後のバリュー株には注目でしょう。

eワラントを利用すれば、東急【9005】JR東日本【9020】JR西日本【9021】JR東海【9022】などの日本の陸運株に損失限定でレバレッジ投資が可能です。この際にぜひご利用ください。


(eワラント証券 吉野 真太郎)

※本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。