1日で数倍も!eワラントを使って決算トレードにチャレンジ

日米主要企業の決算発表シーズンがやってきました。市場予想を上回る(又は下回る)決算発表を行った企業の株価は大きく変動することがあります。加えて、決算発表時には業績予想や株主還元策(自社株買い)など株価に大きな影響を与えうるニュースが発表されることもあります。特に信用取引を手掛けていらっしゃる方は想定以上の損失を被るリスクがありますので、一旦ポジションをクローズすることも検討してみたほうがよいかもしれません。

一方で、eワラントはレバレッジ商品ではあるものの、損失が購入金額までに限定されているという特徴があります。そのため、予想通り株価が動けば大きなリターンが期待できる半面、予想が外れた場合でも想定以上の損失を被ることはありません(投資元本がゼロとなることはあります)。この特性を活かして、敢えて決算発表を1つのイベントとして、eワラントを使ったハイリスク・ハイリターンの短期投資を試してみるのも一手でしょう。

本レポートでは、過去に決算トレードが成功した事例を踏まえて、決算発表に併せてeワラントでハイリスク・ハイリターンの投資を行う場合のポイントと注意点、及び近く決算発表が予定されている主要企業を対象とするeワラントをご紹介します。


決算トレードの実例

eワラントはレバレッジ商品にも関わらず、損失が投資金額までに限定されているという特徴のある商品です。そのため、予想が的中すれば大きなリターンを得られる可能性がある一方で、予想が外れても投資元本以上の損失が発生することはありません。内容次第で大きく株価がギャップアップ・ギャップダウンすることのある決算発表は、eワラントの強みが発揮される大きなチャンスと言う事ができるでしょう。

下図は1月19日の取引終了後に決算を発表したネットフリックスの株価とネットフリックス株を対象とするコール第51回(満期日2月17日、権利行使価格540米ドル)の値動きを表したものです。


米動画配信大手のネットフリックスの2020年10〜12月期決算は、売上高が前年同期比22%増の66億4,444万ドルとなり過去最高を更新しました(純利益は8%減の5億4,215万ドル)。加えて、20年末時点の有料会員数は前四半期から851万人増加し、2億366万人と初めて2億人を突破しました。これらが好感され、翌日の米株式市場でネットフリックス株は前日比プラス16.8%となる586.34米ドルで引けました。これを受けてネットフリックス株を対象とするコール型eワラントも大きく上昇し、一時は19日の終値(1.71円)比で2.44倍となる4.17円に上昇しました。株価に比べても大きく上昇していたことがわかります。

もちろん決算発表を受けて相場が上昇する(or 下落する)ことを予想する必要はありますが、予想の通りに相場が変動すれば大きなリターンを得られる可能性があるのが決算を利用した投資法です。


決算トレードのポイントと注目銘柄

大きなリターンを狙うこともできる決算トレードですが、eワラントの値動きの大きさを十分に活かすためには、銘柄の選択方法や投資タイミングに少しコツが必要です。以下にてポイントをご紹介します。

① 原資産(eワラントの対象となる相場)を選ぶ
なんといってもeワラントの対象となっている株式の中から、決算発表を経て株価が上がるであろう(or 下がるであろう)銘柄を選ぶことが大事です。決算発表はSBI証券のHPで確認できます。
決算発表スケジュール(国内株式)
決算発表スケジュール(外国株式)

直近で決算発表が予定されている銘柄のうち、10-12月期の決算が注目される銘柄をいくつかピックアップしてみました。

大和ハウス工業(1925)
→リモートワークが普及し通勤負担が軽減されたことで、都市部から郊外に人口が流出しているようです。郊外で戸建てを希望する層も多いと考えられ、ハウスメーカーへの需要が高まっている可能性もあると考えられます。


ローム(6963)
→スマートフォンやPC向けに加え、電気自動車・自動運転車の実用化に伴う自動車向け需要により、半導体や電子部品は構造的に需要過多の状況が続いています。これらを手掛ける同社にも堅調な需要が続いていると想定され、10月に続き業績予想の修正がされるか期待されます。


コナミホールディングス(9766)
→新型コロナウイルスの感染拡大が続き、年末年始の人の移動が制限される中で、同社のゲームにも需要が高まっていたと考えられます。他のゲームメーカーからも業績予想の上方修正が出てきており、同社の決算にも注目が高まりそうです。


eワラントの銘柄選び
原資産が決まったら、次はその原資産を対象とするeワラントの中から投資する銘柄を選びます。決算を経て株価が上昇すると予想するならコール型を、下落すると予想するならプット型を選びます。決算発表を挟んだ短期トレードになりますので、満期日は比較的近い銘柄を選ぶと良いでしょう。さらに権利行使価格ですが、コールであれば相場水準よりも少し高い、プットであれば相場水準よりも少し低い権利行使価格の銘柄を選ぶと、想定通り株価が上昇又は下落して、権利行使価格に近づく又は権利行使価格を超えると、大きな価格上昇を期待できるでしょう。


取引のタイミングを見極め
投資する銘柄が決まったらあとは買い付けるだけですが、eワラントには時間経過により価格が下落するという特性があります。したがって決算発表よりもかなり前に買い付けてしまうと、株価水準が変わらなくても、時間経過によりeワラントの価格が下落してしまうことになります。また、国内株に関しては東京市場の取引終了後に決算を発表する企業も多くありますが、その場合、東京市場の取引終了後から合理的な株価の推計ができるようになるまで(多くの場合は翌営業日の東京市場にて当該原資産の株価が寄付くまで)の間、eワラントは買いも売りもできない売買停止となります。以上のことを考慮すると、決算発表の前日又は当日の15時までに買い付けておくことで、時間経過による価格下落の影響を軽微に抑えつつ、ポジションを構築できることになります。

また、売却に関しても、時間経過による価格下落の影響や決算イベント消化による株価急反転の可能性を考慮して、決算発表翌日の取引開始時など早い段階で手仕舞いを検討するとよいでしょう。


(eワラント証券)

* 本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。