2019年は3銘柄が歴代上昇率ランキング上位に

2020年の日本株相場は、中東情勢緊迫化への懸念から大幅な下落でスタートすると、米イラン関連のヘッドラインに左右される値動きの激しい相場が続いています。値動きの激しい相場ではeワラントが有効に機能する可能性があります。eワラントはレバレッジ効果により対象となる相場の何倍もの値動きをみせるため、短期間でも数割、数倍となることも珍しくないからです。

特に、2019年にはコロプラ(3668)を対象とするeワラント1銘柄が約1カ月半で332.1倍に価値が上昇し、歴代最高の上昇率を記録しました。株式や他の金融商品ではなかなか目にすることの無い上昇率ではないでしょうか。

そこで、本レポートでは歴代のeワラント上昇率ランキングを振り返るとともに、ランキング上位にあがるような銘柄の選び方についてご紹介します。

※本ページで紹介する上昇率ランキング等のデータは過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません。

3年ぶりに過去最高を更新

下表のランキングはeワラントを提供するeワラント証券が営業を開始した2011年8月8日から2019年12月30日までの上昇率ランキングです。これまでのランキング首位は任天堂(7974)を対象とするeワラントが2016年に記録した317.5倍でしたが、先ほど挙げたコロプラを対象とするeワラントが332.1倍を記録、3年ぶりに過去最高を更新しました。なお、2019年にはコロプラのほか、ソフトバンクG(9984)を対象とするeワラントも100倍超の上昇で上位にランクインしています。


レバレッジ効果を利用する

数割・数倍の上昇は珍しくないeワラントですが、流石に100倍超となると年に1度あるかないかといったところのようです。ただ、レバレッジ効果の大きい銘柄を選定すれば、大きなリターンを狙うのは不可能ではないでしょう。

eワラントの値動きの目安として、「実効ギアリング」という指標があります。これはeワラントに投資した場合に、対象原資産そのものへの投資に対して概ね何倍のリスクをとっているかを見るもので、一般にこの値が高いほどレバレッジ効果が大きくなります。例えば、実効ギアリングが10倍のコール型のeワラントで対象原資産が1%上昇すると、1%×10倍で10%程度の上昇が期待できます。ただ、時間的価値の減少やデルタの変化などは考慮していませんので、極めて短い時間内の参考程度として解釈してください。

実効ギアリングは、権利行使価格が相場水準に近く、満期日が近いほど大きくなる傾向にあります。100倍超の上昇を記録した「ソフトバンクG コール 第447回」の場合、満期日が2/13(水)、権利行使価格10,000円(分割考慮前)であるのに対して、満期日の1週間前である2/6(水)時点では取引所終値が8,462円と権利行使価格を下回っていました。しかし、2/6(水)の大引け後に発表した決算や自社株買いが好感され、2/8(金)には権利行使価格を上回る10,270円まで上昇、「ソフトバンクG コール 第447回」も安値0.04円から高値4.07円まで上昇しました。

eワラントのレバレッジ効果を生かすには、決算発表などのように大きく動く可能性が高いイベントの際に実効ギアリングの高い銘柄を狙う戦略が有効かもしれません。予想が当たれば大きなリターンが期待できる半面、逆方向に動いたとしても損失は投資元本に限定されます。ただ、eワラントには時間経過で価値が減少していくという特性がありますので、イベント通過後には満期を待たずに決済を行うのが一般的です。例えば、eワラントの対象となっている国内株、海外株のうち、2020年1月に決算発表を予定している銘柄には以下のようなものが挙げられます。

1/22(水)ネットフリックス(NFLX)
1/23(木)日本電産(6594)
1/28(火)アップル(AAPL)
1/30(木)オリエンタルランド(4661)
1/31(金)ZOZO(3092)日立製作所(6501)

eワラントレバレッジ効果をうまく利用して大きなリターンを狙ってみてはいかがでしょうか。


(eワラント証券 投資情報室)

* 本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。